女性には貧血が多いといえますが、中には、かくれ貧血の人もいます。
貧血とかくれ貧血は違います。
かくれ貧血はその名の通りで、わかりにくい貧血です。
血液検査でも、わかりづらいと言う特徴持っており、症状が起こってから気づくことが多いです。
今回は、貧血とかくれ貧血の違いや予防策をご紹介します。
目次
貧血とかくれ貧血の違い
貧血とは、血液が少なくなっている状態のことです。
血液が足りない状態とは、赤血球に含まれるヘモグロビンが少ない状態のことです。
ヘモグロビンが減ると、血液量が減り、貧血になります。
病院で、血液検査をしたときに、ヘモグロビンの濃度が、血液1dl中22g以下の場合に貧血と診断されます。
ヘモグロビンが減ることで血液量が減ると、血液によって運ばれる酸素が行き届かなくなり、疲れやすい、めまい、息切れ、動悸などの症状が現れます。
かくれ貧血は、貧血のようにヘモグロビンが減少しているのではなく、フェリチンと言う成分が不足している状態です。
厳密には、貧血の一歩手前の状態をかくれ貧血といいます。
病院の血液検査では、ヘモグロビンの数値をチェックすることが多く、かくれ貧血に気づきにくいことが多いです。
フェリチンとは、肝臓に貯蔵されている鉄分のことです。
体内の鉄分のうち、7割が血液中に溶け込み、残りの3割は肝臓に貯蔵されます。
血液中の7割の鉄分が減ると、肝臓に貯蔵されているフェリチンが使われます。
しかし、フェリチンの量が少ないとかくれ貧血になり、症状としてめまいなどが現れることが多いです。?
さらに、症状が進むと、かくれ貧血から貧血になります。
そのため、かくれ貧血の時点で、しっかり予防しておくことが大事になります。
食事による貧血対策
食事によって、かくれ貧血を予防することができます。
かくれ貧血の予防は、最終的に貧血を予防することにつながります。
かくれ貧血の予防に最適な食事をご紹介します。
鉄分を多く含んだ食材
基本的に、かくれ貧血の予防には、鉄分を多く含む食材が役立ちます。
血液は鉄分から作られるので、不可欠です。
鉄分には、ヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があります。
ヘム鉄は肉や魚に主に含まれています。
非ヘム鉄は、野菜や海藻、大豆食品などに多く含まれています。
この2つは、摂取したときの吸収率が大きく違います。
吸収率が高いのは、ヘム鉄です。
ヘム鉄を多く含む食材は、豚や鶏のレバー、牛モモの赤肉、あさり、かつお、しじみなどです。
非ヘム鉄を多く含む食材は、小松菜やほうれん草、ひじき、大豆、卵黄、油あげなどになります。
理想的には、ヘム鉄の割合を多くし、非ヘム鉄もバランスよくとることです。
鉄分の吸収率を上げる食材
鉄分の吸収力をさらにアップしてくれる食材があります。
エム鉄と非ヘム鉄を組み合わせて食べること、さらに粒の吸収を高める食材と一緒に食べることが、貧血やかくれ貧血の予防策のポイントとなります。
鉄分の吸収を高めてくれるのは、ビタミンCとタンパク質です。
ビタミンCがたくさん含まれるキャベツ、ブロッコリー、トマト、大根などの野菜と、大豆製品や魚などのタンパク質をしっかりとることで、鉄分の吸収がさらにアップします。