年齢を重ねるごとに、運動不足になると固まってくるのが肩甲骨周りです。
肩こりや首こりなどに悩んでいる人のほとんどが、肩甲骨周りがカチカチに硬くなっています。
肩甲骨は上半身の骨盤とも言われており、とても重要なパーツです。
肩甲骨周りのストレッチでほぐすことで、代謝が上がり、ダイエットにつながります。
今回は、肩甲骨周りをストレッチすることで代謝がアップする理由とダイエット効果についてお話しします。
目次
肩甲骨ストレッチで代謝が上がる理由
肩甲骨ストレッチで代謝が上がるのは姿勢が良くなることで基礎代謝が上がりやすくなるからです。
肩甲骨周りが固まってくると、筋肉の働きが低下して良い姿勢をキープするのが難しくなります。
猫背の人は、ほとんどの場合、肩甲骨周りが硬くなっています。
正確には肩甲骨周りが硬くなっているから、猫背になっているのですね。
肩甲骨周りがほぐれて良い姿勢をキープしやすくなると、胸が開くので呼吸が深くなります。
深い呼吸で、酸素を体内に多く取り込めることで血流が促進されて代謝が上がります。
また、肩甲骨は骨盤と動きが関連しているため、肩甲骨の動きがスムーズになると骨盤の動きもスムーズになります。
骨盤の動きがスムーズになると、下半身のリンパや血液の流れも促進されるため全身の代謝アップにつながります。
肩甲骨ストレッチによるダイエット効果
肩甲骨ストレッチによって基礎代謝が上がるだけではなく、脂肪が燃焼しやすい体質になります。
肩甲骨の周りには、褐色脂肪細胞という脂肪燃焼に関係する細胞が集まっています。
肩甲骨周りが硬くなると、褐色脂肪細胞の働きも低下して、脂肪燃焼しにくい体質になってしまいます。
褐色脂肪細胞は普通の脂肪細胞とは違い、ミトコンドリアがたくさん含まれている脂肪細胞なのです。
ミトコンドリアには熱を生み出し、体温調節する機能があります。
それによって、エネルギー変換がスムーズになるのです。
ミトコンドリアが多く含まれている褐色脂肪細胞を刺激することで、ミトコンドリアの働きが活性化し脂肪燃焼しやすい体質になります。
タオルを使った肩甲骨ストレッチの方法
肩甲骨周りがかなり硬くなっている人は、普通にストレッチをしてもなかなかほぐれない可能性が高いです。
しかし、フェイスタオルを使えば、簡単に肩甲骨周りをほぐせます。
ここで、フェイスタオルを使った肩甲骨ストレッチの方法を紹介します。
1.リラックスした状態で立つか、椅子に座ります。フェイスタオルの両端を右手左手のそれぞれで持ち、息を吸いながら頭上に手を伸ばします。
2.息を吐きながらゆっくりと肘を曲げていき、頭の後ろにタオルを持っていく状態で、タオルの両端を持っている手の位置を肩の位置まで下げてきます。
3.息を吸いながら、もう一度両手を頭上に上げて肘をピンと伸ばします。
これを、1日10セット程度行います。
まとめ
年齢を重ねると運動不足になりがちで、特に肩甲骨周りが硬くなりやすいです。この部分が硬くなると、肩こりや首こりの原因となります。肩甲骨は「上半身の骨盤」とも言われるほど重要な部位で、ここをストレッチでほぐすと代謝が上がり、ダイエット効果も期待できます。
肩甲骨ストレッチが代謝を上げる理由は、姿勢改善による基礎代謝の向上にあります。肩甲骨周りが硬くなると筋肉の働きが低下し、良い姿勢を保ちにくくなりますが、ほぐすことで姿勢が良くなり、胸が開いて深い呼吸がしやすくなります。これにより酸素の取り込みが増えて血流が促進され、代謝が上がるのです。また、肩甲骨の動きがスムーズになると骨盤の動きも良くなり、下半身のリンパや血液の流れが改善されるため、全身の代謝もアップします。
肩甲骨ストレッチにはダイエット効果もあります。肩甲骨周りには脂肪燃焼に関係する褐色脂肪細胞が集まっており、ここをほぐすとこれらの細胞が活性化し、脂肪が燃焼しやすくなります。
簡単にできる肩甲骨ストレッチの方法として、フェイスタオルを使ったストレッチを紹介します。まず、リラックスした状態で立つか座り、タオルの両端を持って頭上に手を伸ばします。次に、息を吐きながら肘を曲げてタオルを頭の後ろに持ってきます。再び息を吸いながら両手を頭上に上げて肘を伸ばします。これを1日10セット行うと効果的です。
肩甲骨周りをほぐすことで、代謝アップとダイエット効果を同時に得ることができます。ぜひ、日常生活に取り入れてみてください。