酢は体にいいと昔から言われていますが、その中でも黒酢は特に健康効果が高いです。
黒酢には、健康維持に必要なアミノ酸や酢酸、ビタミンやミネラルもたっぷり含まれています。
いつもの食生活に、少し黒酢をプラスするだけで健康維持に役立つと言っても過言ではありません。
今回は、黒酢の健康効果についてご紹介します。
目次
黒酢は疲労回復にいい!
黒酢に含まれている酢酸には、疲労を回復させる効果があります。
私たちが疲労を感じる時は、グリコーゲンという成分が減っている時です。
グリコーゲンとは、筋肉や内臓に蓄えられているブドウ糖が変換されてできている成分です。
しかし、運動などでエネルギーを消費するとグリコーゲンも消費されるので、疲れやすくなります。
黒酢の酢酸はグリコーゲンの生成を促進する効果があるため、早く疲労を回復させる効果が期待できます。
黒酢は睡眠の質の向上にいい!
黒酢にはグリシンという非必須アミノ酸が含まれています。
グリシンは、深い眠りに誘導するアミノ酸で、良い睡眠の鍵となる成分です。
非必須アミノ酸なので、体内合成が可能なため、絶対に摂取しなければいけないアミノ酸ではないですが、睡眠の質を向上させる効果的なアミノ酸です。
グリシンを摂取すると、手足から体内の熱が発散されていき、徐々に体の深部の体温が下がっていくので、深い眠りに入っていけます。
実は、徐々に体の深部の体温が下げていくことが良い睡眠を取るための条件なのです。
寝る前に黒酢を取り入れると、グリシンの働きで、深い眠りに入れるので睡眠の質が向上します。
また、疲労回復効果も重なり、翌朝の目覚めが良くなります。
黒酢は血糖値上昇を防ぐ!
黒酢は、食事後の血糖値を抑える効果も持っています。
例えば、高GI値食品の炭水化物を食べると、直後に血糖値が急上昇しますが、黒酢と一緒に摂ることで上昇が抑えられます。
そのため、糖尿病の食事療法で用いられることが多いです。
黒酢は便秘改善にもいい!
あまり知られていませんが、黒酢は便秘解消のサポートもしてくれます。
黒酢に含まれる酢酸やリンゴ酸は、排便に関係する腸のぜん動運動を促進して、排便をスムーズにする効果を持っています。
腸のぜん動運動が鈍っていると、排便がスムーズに行かずに便秘になります。
また、黒酢に含まれるグルコン酸は、大腸に常在している善玉菌の一種のビフィズス菌を増加させる働きがあります。
それによって悪玉菌の勢いが弱くなり、便秘を解消へと向けてくれます。
まとめ
黒酢は健康に数多くの利点があります。
まず、酢酸が含まれており、これは疲労回復を促進し、特に運動後のグリコーゲン生成をサポートする効果があります。
また、グリシンというアミノ酸が豊富に含まれ、これが深い眠りを誘導し、睡眠の質を向上させます。
黒酢は血糖値上昇を抑制し、特に高GI値食品と一緒に摂取することで血糖値の急上昇を防ぎます。
これは糖尿病の食事療法にも利用されます。さらに、便秘解消にも役立ち、腸のぜん動運動を促進し、ビフィズス菌を増加させて便秘を改善します。
健康維持のために、普段の食生活に少量の黒酢を取り入れることで、疲労回復や睡眠の質向上、血糖値のコントロール、便秘改善など様々な健康効果が期待できます。