寒い夜に酒粕を使った粕汁を飲むと、体の芯から温まりますね。
日本酒を作る時のもろみを圧縮して液体にし、日本酒と粕に分けるのですが、その際の粕が酒粕です。
酒粕には、たくさんの効果効能があると、NHKの「ためしてガッテン」でも紹介されました。
今回は、そんな酒粕の健康効果をご紹介します。
目次
糖尿病の予防や改善
糖尿病は、インスリンというホルモンの分泌が低下して起こる病気で、その原因には膵臓の機能の低下があります。
インスリンが多いと脂肪合成が進むので肥満になりますが、インスリンとは反対の脂肪分解を進めるホルモンが分泌されすぎると急激に痩せます。
つまり、2つのホルモンはバランスを保つ必要があります。
酒粕はインスリンとよく似た働きを持っているので、糖尿病の予防や改善に役立ちます。
ガン予防
酒粕はがん予防にも大変効果的ですよ。
酒粕には、α-ハイドロオキシ酸という成分が含まれており、リンパの働きを活発にしてくれるので、がん予防が期待できます。
ガン予防は若い時から始めておくべきです。
若くでガンになると、細胞分裂が活発なので進行が早くなります。
ガンの原因の一つに、乱れた食生活があります。
若い時から、食生活を整えて、酒粕のようなガン予防になる食べ物を積極的に摂りましょう。
骨粗しょう症の予防
女性は40代から女性ホルモンの乱れによって骨粗しょう症にかかりやすくなります。
それは、女性の骨の密度は女性ホルモンによって保たれているからなのです。
更年期に向かって女性ホルモンの分泌はだんだん減っていきます。
閉経後は急激に減ってしまうので、さらに骨粗しょう症のリスクが高まります。
酒粕には、骨組織を破壊する元の物質の働きを阻止する働きがあるので、骨粗しょう症の予防につながります。
整腸作用によるアレルギー予防
酒粕には、レジスタントプロテインという食物繊維に近い働きを持つタンパク質が含まれています。
レジスタントプロテインは消化されにくい特質を持っている上に、脂質をしっかり捕まえて消化してくれるため、余分な脂質の吸収を防げます。
酒粕の効果的な食べ方
酒粕の効果を最大限に生かすためには、加熱しすぎないことがポイントになります。
酒粕に含まれている酵母は、10度以上の熱を加えると死んでしまいます。
ですので、十分に効果が感じられなくなってしまうのです。
そして、酒粕は大豆製品と組み合わせると、さらに効果が高まります。
まとめると、
・10度以上で加熱しない
・大豆製品と組み合わせる
なので、納豆の酒粕和えや粕漬けなどがおすすめです。