うつ病の治療には、ペット療法が最適だと言われています。
ペットがいるだけで幸せな気持ちになれるのは、ペットと触れることで愛情ホルモンや幸せホルモンが分泌されるからです。
悲しいことや辛いことがあったり、ストレスが多い生活を送っていても、ペットに触れることで、心も体も健康へと導くホルモンが分泌されて疲れが癒されます。
ペットの中でも、特におすすめなのが犬です。
今回は、犬を飼うことで分泌される2つのホルモンと健康効果についてお話しします。
目次
見つめ合うと分泌されるオキシトシン
犬と見つめ合うと愛情ホルモンと言われるオキシトシンがたくさん分泌されます。
オキシトシンは、元々は女性の出産時や母乳を分泌する時に活発に分泌されるホルモンで、オキシトシンにより母性愛が深くなります。
オキシトシンがたくさん分泌されると、愛情が深くなり心が落ち着きます。
犬と触れ合うことで分泌されるエンドルフィン
犬と触れ合うことで分泌されるのがエンドルフィンという幸せホルモンです。
エンドルフィンは脳内から分泌される神経物質で、分泌されるほどにリラックス効果が高く、ストレスを軽減してくれます。
うつ病の人は、エンドルフィンやセロトニンなどの幸せホルモンの分泌が極端に少ない傾向にあります。
それにより、神経の緊張状態が続き、自律神経が乱れたり、ストレスを溜め込みやすい体質になることでうつ病につながるケースが多いです。
犬を飼うことで得られる健康効果
犬を飼うことでオキシトシンとエンドルフィンと言うホルモンが分泌されるため、たくさんの健康効果を得ることができます。
犬を飼うことで得られる健康効果は、次の通りです。
・自律神経が整う
オキシトシンやエンドルフィンが分泌されると、脳の緊張がほぐれて不安感やイライラが軽減されます。
それは自律神経のバランスが整うからです。
自律神経のバランスが整うことで、体の様々な機能が正常に働くようになり体調も良くなります。
・血圧が安定する
オキシトシンは心拍数が上昇しようとした時に抑えてくれるため、血圧を安定してくれます。
ストレスがあると、イライラした時に血圧が上がりやすくなりますが、オキシトシンの作用で血圧の上昇を抑えられます。
・熟睡できる
オキシトシンは眠りの質を上げる効果も期待できます。
血圧を安定させて自律神経の整えてくれることで、より深く熟睡できる体質に導いてくれるのです。
・鎮痛作用が得られる
エンドルフィンにはモルヒネの6倍以上の鎮痛作用があります。
モルヒネは薬ですが、エンドルフィンは脳内物質のため、安全に痛みを緩和してくれます。
マラソンをすることでも、エンドルフィンが多く分泌されますが、ラストスパートの時に肉体が疲れ切っているのに走りきれるのはエンドルフィンの鎮痛作用により、肉体の疲労をあまり感じないからです。
・免疫力がアップする
エンドルフィンが体内に多く分泌されるとウイルスに対しての免疫力が高くなります。
そのため、インフルエンザや風邪などに感染しにくくなります。