健康維持という観点から見ても、整っている腸内環境が大事です。
腸内環境が乱れると、栄養の吸収が悪くなり消化がうまくいか図に老廃物がたまりやすくなります。
すると、免疫力が落ちたりなどで体調不良に陥ります。
今回は、腸内環境を整えると言われているビール酵母について、詳しくお話しします。
目次
ビール酵母とは?
ビール酵母とは、ビールを作る過程で麦汁とアルコールに分解する発酵に使われる酵母菌の一種です。
パン作りのイースト菌も、ビール酵母と同じ酵母菌の一種です。
ビール酵母は、ビールを作る時に麦汁を発酵したあとは、濾過されて容器の底に沈殿しています。
ビール酵母の細胞の中には、必須アミノ酸やビタミンなどの豊富な栄養素が含まれています。
また、細胞壁にグルカンやマンナンなどの栄養素も含まれており、これらの栄養素とともに腸内環境を整える働きを持っています。
善玉菌を増やしてくれるビール酵母
ビール酵母は、腸の中の善玉菌を増やしてくれる効果を持っています。
私たちの腸の中には、善玉菌と悪玉菌、日和見菌が存在します。
これらの菌が全て揃っていなければいけないのですが、割合が崩れてしまうと、腸内環境が乱れるのです。
善玉菌は、2割悪玉菌は1割、日和見菌は7割の割合が正常で、悪玉菌が増えてしまうと便秘や下痢などの原因になります。
ビール酵母は腸の中に入ると、小腸と大腸の両方で善玉菌を増やすために働いてくれます。
厳密には、大腸の中で活動している乳酸菌の働きをサポートして、善玉菌を元気にする効果を持っています。
食物繊維も豊富に含まれたビール酵母
ビール酵母には、豊富な栄養素が含まれていますが、それだけではなく、食物繊維も豊富に含まれています。
便秘解消に、食物繊維は欠かせません。
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。
食物繊維の種類によって、腸への働き方が違いますが、便秘解消に役立つのは水溶性食物繊維です。
ビール酵母は、水溶性食物繊維を多く含んでおり、腸の中で滞っている大便をスムーズに排便へと向けてくれます。
ビール酵母そのものにも、分解される大麦にも食物繊維は、非常に豊富に含まれています。
食物繊維には2種類ありますが、ビール酵母に含まれているのは水溶性食物繊維で食物を分解し排便をスムーズにする効果のあるものです。
また、水溶性食物繊維は、水を含むと膨張する特性を持っているため、満腹感を感じられて食べすぎを防ぎます。
糖質の吸収を緩やかにする働きも持っているので、ダイエットをしている人にも最適です。
最近は、ビール酵母のサプリも数多く販売されているので、食事前に摂取するなどの方法で健康維持できます。