子どもが熱を出して苦しそうなとき、薬以外で何かできることはないかと考えませんか?そんなときに思い浮かぶのが「氷枕」です。
しかし、氷枕が本当に効果があるのか疑問に思うこともありますよね。実際、氷枕を正しく使えば効果を発揮します。
ここでは、氷枕の使い方を詳しく解説します。
目次
熱が出たとき、冷やすべき?温めるべき?
熱が出るとすぐに氷枕で冷やしたくなりますが、これは実はNGです。
熱は身体の中のウイルスや細菌を退治するために上がるもので、免疫活動が活発になるために必要な反応です。
このタイミングで冷やしてしまうと、身体の防御反応を妨げることになります。
熱が上がり始めると寒気や震えを感じるのは、体温を上げようとする身体の反応です。このときは冷やさず、温めることが重要です。布団をかけたり、靴下を履いたりして身体を温めましょう。
熱が上がりきったら、次は暑く感じます。このときには、身体がウイルスと戦い終えたサインであり、冷やしても大丈夫です。体温を下げるために汗をかくので、こまめな着替えも忘れずに。
氷枕の正しい使い方
身体を冷やしていいタイミングになったら、氷枕を使いましょう。
氷枕はおでこに当てるよりも、「首、脇、股関節」に当てる方が効果的です。これらの部位には太い血管が通っており、血液を冷やすことで効率よく体温を下げることができます。
氷枕や保冷剤を準備し、首、脇、股関節に当てます。冷たすぎる場合は薄いタオルで巻いて調整すると良いでしょう。ぬるくなったら適宜交換してください。
おでこに貼る「熱さまシート」や「冷えピタ」も直接的に熱を下げる効果はありませんが、気持ちよさを感じることでリラックス効果があります。
まとめ
今回は、熱が出たときに氷枕が効果的かどうかについて解説しました。
熱が上がり始めるときは身体を温め、汗をかくようになったら冷やすようにしましょう。
氷枕はおでこではなく、首、脇、股関節に当てると効果的です。
また、気持ちよさを感じることでリラックス効果も期待できますので、適切に活用してください。